新製品まとめ

BOSS XS-1 / XS-100 Poly Shifter とは|「BOSSのワーミー」の正体と、DigiTech Whammyとの違い

公開:2026年8月29日 更新:2026年8月30日 エフェクターまとめランキング 編集部

この記事は実機未使用です。メーカー公表値と一次情報をまとめた内容で、音の評価は含みません。

「BOSSからワーミーが出た」と話題になっている機材の正体は、XS-1 / XS-100 Poly Shifterです。2025年10月発売。ただしワーミー(Whammy)はDigiTechの製品名なので、正確にはBOSSが同じ土俵に投入した新シリーズ、という言い方になります。この記事では2機種の違いと、ワーミーとの立ち位置の差を整理します。

BOSS XS-100 Poly Shifter

BOSS

XS-100 Poly Shifter

想定価格 $349.99(XS-1は$199.99)

メーカー公式ページ

「BOSSのワーミー」という言い方は正確ではない

先に用語を整理しておきます。Whammy(ワーミー)はDigiTechの登録商標で、1989年から続くペダル型ピッチシフターのシリーズ名です。現行は第5世代にあたります。

そのため「BOSSのワーミー」という製品は存在しません。ただしペダルを踏み込んでピッチを上げ下げするエフェクトというカテゴリー自体がワーミーの名前で定着しているため、その系統の新製品としてXS-1 / XS-100が登場した、という理解が実態に近いです。海外メディアでも、DigiTechのWhammy・Drop、Electro-HarmonixのPitch Forkを意識した製品として紹介されています。

この記事では、DigiTech製品を指す場合のみ「Whammy/ワーミー」と表記し、BOSS製品は正式名称のXS-1 / XS-100と書いています。

XS-1 と XS-100 の違い

同じシリーズですが、想定している使い方がかなり違います。

XS-1XS-100
形状コンパクトペダルエクスプレッションペダル一体型
ピッチレンジ±3オクターブ±4オクターブ
プリセット30メモリー
MIDIなしIN / OUT(ステレオミニ)
外部端子エクスプレッションペダル対応CTL1/2、EXP2、USB Type-C
サイズ73 × 129 × 59 mm147 × 230 × 72 mm
重量1.7kg
価格(米国)$199.99$349.99

XS-1 は「常設して使う」ピッチシフター

コンパクトサイズで、原音とエフェクト音のバランスを調整するノブを備えています。別売のエクスプレッションペダルを繋げばピッチベンドもできますが、基本はボードに置きっぱなしにして、オクターブやハーモニーを足す使い方が中心になります。

XS-100 は「踏んで操作する」フラッグシップ

ペダルが一体化しており、30プリセットとMIDIを備えています。半音単位での設定ができ、外部フットスイッチやエクスプレッションペダルを最大2つ追加できます。ワーミー的な使い方を本格的にやるならこちらです。

評価されている点と、指摘されている弱点

Guitar Worldのレビューでは、アーティファクト(不自然なノイズや揺らぎ)が無いというBOSSの主張は誇張ではないと評価されています。ピッチシフターは音の揺れやデジタル臭さが弱点になりやすいカテゴリーなので、ここが評価されているのは大きいです。

ただし限界もある

同レビューでは、±2オクターブを超える極端なシフトでは、特に低音弦で追従性が落ちるという指摘もされています。ピッチシフターの原理上ここは避けにくい部分で、XSシリーズも例外ではないということです。

またXS-1にはMIDIがないため、他機材と連携させた運用を考えている場合はXS-100を選ぶ必要があります。

この記事は実機未使用の状態で書いています。上に挙げた評価と弱点は、いずれも公表値と実機レビューを参照したものです。試奏する機会があれば、実際に踏んだ感触をあらためて追記します。

公式に使用が確認できているアーティスト

BOSSが公開しているアーティストコメントから、実際に使用しているギタリストとその使い方が確認できます。詳細は下の「使用しているアーティスト」の欄にまとめました。

傾向として、単純なオクターブ奏法ではなく、ハーモナイズやキーシフトといった音楽的な用途で使われているコメントが多いのが特徴です。ワーミーが「ダイブボム的な飛び道具」のイメージで語られがちなのに対して、XSシリーズはそこから一歩踏み込んだ位置に置かれようとしているように見えます。

結論

ピッチシフターの弱点だった不自然さを潰しにきた新シリーズ。ボードに常設するならXS-1、踏んで操作するならXS-100という住み分けが明確です。

良かった点

  • ポリフォニック(和音)でも破綻しにくいと評価されている
  • XS-1はコンパクトサイズでボードに組み込みやすい
  • XS-100は30プリセットとMIDIを備え、システムに組み込める
  • 半音単位でのキーシフトができ、変則チューニングの代用にも使える

気になった点

  • ±2オクターブを超えると低音弦で追従性が落ちるという指摘がある
  • XS-1にはMIDIがなく、他機材との連携には向かない
  • XS-100は1.7kgとボード上での存在感が大きい
  • 国内価格は販売店により幅があるため、購入前の確認が必要

向いている人:ピッチシフターの音質に不満があった人/変則チューニングを1台で済ませたい人

向かない人:極端なオクターブダウンを多用する人/すでにWhammyで満足している人

スペック

発売2025年10月
XS-1 ピッチレンジ±3オクターブ
XS-100 ピッチレンジ±4オクターブ(半音単位でのシフトも可能)
XS-100 プリセット30メモリー
XS-100 端子INPUT / THRU / OUTPUT、CTL1・2、EXP2、USB Type-C、MIDI IN・OUT
XS-100 サイズ147 × 230 × 72 mm
XS-100 重量1.7kg
電源ACアダプター

使用しているアーティスト

メーカー公式の情報・本人の発言が確認できたものだけを掲載しています。

  • Eric Gales

    XS-100を使用。コンピューター的な人工音がせずにキーシフトができる点を評価しています。

    出典:guitar.com
  • Mark LettieriSnarky Puppy

    XS-1を使用。4度・5度のハーモナイズ機能を活用し、シンセのようなコードを作る使い方を挙げています。

    出典:guitar.com
  • Nick DePirroNight Verses

    XS-100を使用。オクターブ間のピッチが非常にクリーンだとし、ハーモニクスやコードのベンド、ダブルトラッキング時の一貫性確保に使っています。

    出典:guitar.com
  • Jon JourdanMammoth

    XS-1を使用。追従が即座に反応する点と、単一機能に限定されない多目的性を評価しています。

    出典:guitar.com

よくある質問

BOSSからワーミーが発売されたのですか?
いいえ。ワーミー(Whammy)はDigiTechの製品名です。BOSSが2025年10月に発売したのはXS-1 / XS-100 Poly Shifterという別シリーズで、同じピッチシフターというカテゴリーの製品です。
XS-1 と XS-100 はどちらを選べばいいですか?
ボードに常設してオクターブやハーモニーを足す用途ならXS-1、ペダルを踏んでリアルタイムにピッチを動かしたい、あるいはMIDIで他機材と連携させたいならXS-100です。
DigiTech Whammyと比べてどうですか?
海外メディアではXSシリーズがWhammyやEHX Pitch Forkを意識した製品として紹介されており、ピッチシフト時の不自然さの少なさが評価されています。ただし±2オクターブを超える極端な設定では追従性が落ちるという指摘もあり、用途によって評価が分かれます。
変則チューニングの代わりに使えますか?
XS-100は半音単位でのキーシフトに対応しているため、ダウンチューニングの代用として使うことは想定されています。実際にアーティストのコメントでもキーシフト用途が挙げられています。

掲載内容について
当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しており、商品リンク経由で購入された場合に紹介料を受け取ることがあります。価格・仕様は2026年8月31日時点で確認した情報です。最新の価格や在庫、詳細な仕様は必ず各販売店・メーカー公式サイトでご確認ください。